【イベントレポート】基調講演「Noodlで作るラピッドプロトタイピングとデザイン思考」

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Noodlの日本展開に際して、Noodlの開発メンバー Mathias Lewin氏が来日し、基調講演とハッカソンを開催しました。
今回のレポートでは、2019/7/5にマイクロソフト品川本社にて開催した基調講演「Noodlで作るラピッドプロトタイピングとデザイン思考」についてお伝えします。
>>関連記事:【イベントレポート】 Noodl FES「TOKYO 2020サービスを創り出せ」

 Mathias Lewin(マティアス レーウィン)
Noodlの開発メンバーの1人。スウェーデンのデザイン・イノベーションファーム TOPP にてデザインテクノロジストとしてプロジェクトを牽引する。日本が好きで特にらんま1/2が好き。
TOPP社はプロトタイピングツールNoodlを使用したデザインコンサルティング事業を行なっています。

冒頭では、UXデザイナー/Noodlエバンジェリスト私市(tenosrX)より「デザイン思考の実現において苦戦する日本企業の現状」をお話ししました。

 私市瑞希(きさいち みずき)
tensorXのUXデザイナー/Noodlエバンジェリスト。 Noodlを使いはじめてから、UXデザイナーとして「自由になった」とのこと。


デザイン思考「できていない」が約80%

会場アンケートでも、デザイン思考の「必要性は感じているが実行していない」または「実行しているがうまくいっていない」が約80%。みなさんやはり苦戦している様子です……

私市が挙げた主な要因は以下2つ。

・ ウォーターフロー型の開発から抜け出せない
・異業種間の共通言語がない

では、スウェーデンのデザイン・イノベーションファームTOPPはどのようにしてこれらの課題をクリアしているのか。
ここで、プロトタイピングツールNoodlの開発メンバーMathias Lewin氏の登場です。


Point1: スキルブレンディングチーム

Noodlの開発会社TOPPのはたらき方は、1プロジェクトにつきリサーチ、デザイン、エンジニアリングそれぞれのスキルがブレンドされたチームをつくります。そして従来はウォーターフロー型で進めていたユーザーリサーチ・UIデザイン・コーディングを、Noodlを使って全て同時進行で進めていきます。これにより、ユーザー検証と改善のサイクルを高速で何度も何度も繰り返すことができ、デザイン思考の要となるアジャイル開発を実現します。


Point2: プロトタイプ < “プロトタイピング”

ただここで勘違いしてはいけないのは、「プロトタイプ」というアウトプット自身が持つ価値は小さいということです。それよりも格段に大きな価値を持つのが、ユーザー検証を通して得た気づき、アイデアや生まれたコミュニケーションです。つまり、プロトタイプを作る過程やユーザー検証を含む「プロトタイピング」という行為そのものが最大の価値なのです。


Point3: 独自メソッド “Think/ Do”

TOPPは「ユーザー検証と改善のサイクルを高速で繰り返す」と前述しましたが、TOPPの独自メソッドとして “Think/Do”というものがあります。これは、Noodlを使った実働プロトタイピングで「思考」⇆「実行」を高速で繰り返し、その中で新たな気づきやアイデアを生み出すというものです。この信念を胸に実際のクライアントワークを行うことで本当のユーザー中心設計を実現させているのです。

「チームで動く」ことと、「爆速で繰り返す」ことがユーザー中心設計のカギであるということです。

しかし従来のツールだけではこの2つを実践するというのはなかなか難しいです。そこで、どの職種の人も同じ目線でプロジェクトを進められるようにと生まれたのがこのNoodlです。仮定や想定ではなく、プロトタイピングによる「体験」をベースに議論を進めるので、職種間の認識ズレの発生を防いで全体のスピードを上げることを可能にします。


「爆速プロトタイピング」を実演デモ

ここで、何度も言っている「爆速」を体感していただくべく、実際にNoodlでプロジェクトを作成するというデモを行いました。

実際の画面はこんな感じです。詳しい操作については別記事を参照ください。

Microsoftの音声認識APIを使ってLチカ。これには会場から歓声も。

Microsoft Azureを使った画像認証。Mathiasは44歳と認識されました。

別日には、上記のようなNoodl機能を使用したデモを作成してもらうハッカソン(Noodl FES)も開催しました。
>>イベントレポートこちら

以下の画像にあるように、Noodlはデザイナーでも直感的に構築できるノンプラミング仕様でありながら、アプローチはエンジニアリング的です。データなどのやりとりが光や色で可視化されていることに加え、デザインデータを取り込み、UIの構築も同時に実現できます。

Noodlはデザイナーとエンジニアを含めた様々な職種の人たちが一歩ずつ寄り添える、誰もが使いやすいツールなのです。

このように相互のナレッジを少しずつ習得できることで、スキルを掛け算したマティアスのような”デザインテクノロジスト”も、日本にもっと生み出しやすくなります。


QAトークセッション

セッションでは、パネラーに小田祥平氏(日本マイクロソフト)をお迎えし、実際に自社のプロジェクトでNoodlを取り入れるときの工夫や、他のプロトタイプツールとの比較など、ざっくばらんにトークしました。

会場からも答えきれないほどの質問をいただき、本テーマへの熱の高さを伺えました。

お時間の都合上、答えきれなかった質問は以下Slackコミュニティにてお答えしております。
他にも、Noodlを触っていて生まれた疑問や、トライしてみたプロジェクトなどを投稿するチャンネルもございますので是非ご活用ください。
>>Slackコミュニティに参加する


■ 登壇者インフォメーション

<スピーカー>
デザインテクノロジスト/デジタルイノベーションリード Mathias Lewin(TOPP)
UXデザイナー/Noodlエバンジェリスト 私市瑞希(tensorX)

<モデレーター>
デベロッパーオーディエンスマネージャー/エバンジェリスト 小田 祥平(日本マイクロソフト)

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